Kinderdijk 事件 - Rotterdam 1
そしてたどり着いたのはロッテルダムの中心から離れた駅。ここから世界遺産の「キンデルダイク=エルスハウトの風車網」へと向かうバスが出ているという。ここにはいわゆるオランダの風車があり、風車がひたすら並んでいるだけだという。そして貿易の港町ならではの海や川の交差した場所で、水面に映る風車が浮かび上がっている。「オランダの光」でも目にした理想的なところだ。
駅員のいない、コインしか使えない券売機しかないガランとした駅。行きのバスを運転手に確認しにいく。どう見てもここから世界遺産に行くなどとは到底思えない雰囲気。駅前には学校があり、多くが自転車で下校していて、それ以外の人はまったく目にしない。晴れ上がっていた空がいつのまにか悲しげになっていた。1時間待ったあげく、来たバスの運転手に再び聞くと、キンデルダイク行きはストライキだと。
街の中心の駅に行き、インフォメーションで別のキンデルダイク行きを探す。受付の人はバスがストライキだというのは知っていた模様。行くなら残り少ない可能性にかけて船で行くしかない。時間も遅くなってきていたので、行けたとしても帰りの足がなくなってしまいそうな塩梅。そこから船着き場までは結構な距離。トラムで行くのが無難だが小走りで行った。がやはり間に合わなかった。
遅れて出港した船が予定より遅れて進む。こういうときは得てしてこんなもの。ダメを承知でとりあえず同じ陸地の停泊地まで乗ってみる。そこからタクシーでも拾えればいいものの、その気配がなければ郊外の住宅地のような光景が広がり、気持ちは萎えていく。。自然や動物にすら出会うことができなかった。風車のための旅と行っても過言ではないのに。。
いままでの旅なら、こういう状況のときこそ何とかうまくいっていたが、今回ばかりはダメな様子。帰りの船の上ではキンデルダイク方面を眺め、一瞬だけ風車を見かけることができた。しかしあの晴れ上がった光のコラボレーションは、雨の降り始めたこのときでは、たとえ行けたとして、出会える事はなかっただろう。船上から見える貿易船や船の格納庫、コンテナを見つつ、日本との関係が決して希薄ではないオランダという国と自分の国の歴史について思いめぐらせていた。




