オトガルのヒーロー - Safuranbolu 12
旧市街からタクシーでオトガルに向かう。オトガルでは真っ先にチェマルのいるタバッキに行き、街を満喫できた事とお礼を言う。と、そこに邪魔者登場。ちっさいオッサンが「写真を撮ってくれ!!」とせがんでくる。僕はとにかくチェマルと話さなくてはいけないと思い、オッサンを邪見にした。
するとまわりでみんな笑っている。オッサンはちっこくて、まるで首からつまみ上げられてバタバタしているかのように必死にせがんでくる。このオッサンは数少ない観光客が来る度に写真をせがんでいるらしい。オッサンは靴磨き屋で、仕事現場の後ろの壁に、撮った記念写真を貼ってコレクションにしている、とチェマルが説明してくれた。二組くらいしかない写真のコレクションを見たが、とりあえず撮ってみることにした。
僕はとにかくいろいろと撮っていた。その度にまわりのオッサンどもが彼をからかう。オッサンは撮って欲しがるくせに恥ずかしがり屋。言葉数も少ないが特徴のある笑い方が面白い。このオッサンにもインタビューしてみたらいいもん撮れるんではないかと、だんだんエスカレートしていく。バス会社のオッサンがちっこいのをいいことに体を持ち上げ、ホントに足をばたつかせる。そしてプリプリ怒っているが、その仕草がマンガのようでまた笑える。何やらせても笑える。吉本で食べていけるんでないの?
チェマルはバスケの選手のようにでかく、オッサンは小人のような小ささ。そしてその間の大きさの僕。この三人のやりとりの映像を添付してありますが、オッサンの答えがまた笑え、オッサンが小さい理由がわかります。質問は「人生で大切なものは?」です。
オッサンはオトガルの公衆トイレの管理もしている。一般の人からはチップを取っているので僕も出発前に行こうとお金を出すと、黙ったまま手を振って「行け」という仕草。すでにかなり打ち解けていた。出発をバスの中で待っていると名残惜しいようで、外で立ってずっと待って眺めている。ホントに無邪気な子供のようで、なついてしまったようだった。僕はバスを降りて日本語で促した。「おいでおいで、一緒にイスタンブールに行こう!!」すると外野がヤジを入れる。それに乗せられオッサン、ホントにバスに乗り込んできてシートに座った。これはお互い冗談とはわかっているものの、ここでダメオシをしてくれた事で最高の印象を残してくれた事は間違いない。
みんなから愛され、笑いをふりまくオッサン。オトガルのスター。ありがとう。僕もこんな人になりたい。僕の憧れでもある。




















































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