イタリアンスマイルズ

  •  こちらのブログはイタリア在住の映像作家池田剛の撮影する映像とエッセイを掲載しているものです。製作中の映画「GLI ARTIGIANI」の映像を始め、イタリア各地の心温まる映像ビデオポッドキャスティングという形でお届けしています。

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2007年2月19日 (月)

ムアンマ - Konya 10

 ここコンヤで出会った人々はとても印象的だった。インフォメーションで出会って街を紹介してくれた彼がとても親切でいろいろと相談に乗ってくれたのはもちろん、博物館で出会った女の子たちも強烈に脳裏に焼き付いている。またメヴラーナの美しさは当然のこと、その帰り際にも博物館付近で女の子に声をかけられた。
 トルコ人は親日感情が強いとは聞いていたが、ホントにそのようだった。いやもしかすると彼女たちは、机上での理論だけで学んでいる英語を、活きた形で試す数少ないチャンスを求めていたのかもしれない。僕がインタビューするときも常にいろいろなことを想定しながら知らない人に声をかける。何の気なしにやっているつもりもなく、やはりそれなりに勇気を出して声をかけるもの。そんな自分のことを考えると、彼女たちも僕に声をかけるのは、ましてや普段から慣れているわけでもないことをやっているのだから、不安はつきまとっているはずである。
Do you speak English?
 そう言った彼女の笑顔も脳裏に焼き付いている。とにかく時間がなかった僕はすぐにその場を去らなくてはならなかった。でも僕はこの国の人々の優しさの多くに触れてくる中で、日本人に対して好奇な目で見てくる人々のホントの感情を知ってみたかった。少しでも聞いてみることは悪くないのに、話すことができなかった。僕は日本人としてその場で彼女らを傷つけることはしたくなかった。僕の行為イコール日本人そのものの態度と受け止められるのだから、せめて「また今度話そう」とでも言っておけばよかったかもしれない。彼女らの好奇心は決して悪くはない。
 そんな出来事に後ろ髪を引かれながら、いろいろと世話になった彼に最後まで世話になって、挨拶をしてコンヤをあとにした。


2007年2月18日 (日)

メヴラーナ - Konya 9

 とうとうやってきた旅のクライマックス!! ここで僕のテンションは最高潮。夢にまで見た最高の芸術を堪能するためにここまでやってきたのだ。しっかりと目に焼き付けないでどうするっ!!!
 式は幻想的なムードとはかけ離れた、ただのオッサンの歌声高らかにコンサートらしきものからスタート。メヴラーナのバックバンドらしき人々を従えて歌っていた。「一体いつまで続くんだろう」と、カメラを片手にずっと待っていた。帰りのバスの時間もあるので、あまり長居はできない。こんなに - ダラダラオッサンコンサート - が続いたら本編まで見られないんではないか? そんな不安まで抱かせるような長さ。そして一時間がすぎ、ようやく司会が出てきたと思ったらインターバル。ええええっ???
 インターバルも終わり、山高帽とマントをかぶったオッサンがたくさん登場。「来たっ!!」ホッとしながらカメラを回す。しかしこれもダンスの前座のようで、長い儀式が続く。そんな立て続けの前座のあとにようやく迎えた本番上演。ここぞとばかりにカメラを切る。その雰囲気すら感じようとする間もないくらいに撮ることに気を集めていた。意外とダンスの時間が長く、充分すぎるほど撮ることはできた。上演終了までいることはできなかったが、この上ない満足感に満たされて帰ることができた。

 その幻想的な動きが、特別な技術を必要とせずに美しい画を撮れる。僕に不必要な力を与えずリラックスした状態で美を撮らせてくれる。これは宇宙と一体化している信者のダンスの祈りが、神とのつながりを表し、そしてそれがそのまま僕自身にまで伝わっているかのようだ。ホントに美しいものには人知を超えるものがあり、それは人間のちっぽけな経験など必要ない。美しいものを手に入れさせてもらえることがどんなに素晴らしいことか? ありがたくこの感動をわけてもらうことにした。




2007年2月17日 (土)

カーペット職人 - Konya 8

 ここコンヤだけでなくトルコ全域で作られているカーペット。短い移動の間の時間を使って訪れた彼ら職人の集まる軒では、黙々と無駄口たたかず真剣に仕事に取り組む姿勢が伺われた。英語すら話さない彼らの何分の一も理解できたなんてことはないものの、その誠実さの一端を垣間見ることはできたであろう。これだけ手のかかっているものであれば大金を払っても惜しくない。一つ一つに力がこもっていたから。



2007年2月16日 (金)

BOLU - Konya 7

 メヴラーナのチケット手配の手伝いをしてくれた彼のお気に入りのお店を紹介してもらった。店の名前は「BOLU」トルコ名物のピザ「ピデ」のレストラン。メニュー書きは壁の額にある肉のピデチーズのピデ。もしくは両方ミックスのピデ。これしかない。あとはアイラン。いやしかし食べ物はこんなシンプルさが一番! 本場イタリアのピザなどなんのその! ジュワッとジューシーな汁々の感じがまたこの上なく味わいを深めていた。値段も安く店内はお客さんでいっぱい。厨房近くまでいけば中を撮らせてくれる気の使いよう。文句なしに激ウマと言えます。

 というわけで今回の採点は、120点!



2007年2月15日 (木)

メヴラーナ博物館 5 - Konya 6

 博物館を見学している間、何度となくある女の子の集団と出会っていた。スカーフを巻いていない野球帽をかぶった女の子がいたので、信者の集まりではないにせよ、学生の校外学習のような感じだった。彼女らは日本人に興味を抱いているのか、笑顔をふりまいたりよく声をかけてきた。彼女らの話す英語を聞き取るのも難しかったが、それよりも何だかその雰囲気が楽しかった。博物館を出ようとしたときに、いろいろと話すチャンスがあったので、ついでにカメラを回してみた。相手が若いのでお互いにノリノリで話していた。記念写真を撮ろうと促され、シャッターを切る瞬間「イエー!」などと、僕は場違いな奇声を発した。まるで渋谷の合コン帰りのノリ。イスラムの聖地だろうけど、許されるだろうとハメをはずした。



2007年2月14日 (水)

メヴラーナ博物館 4 - Konya 5

 更に先を行くと今度はメヴラーナのいろいろな展示物がある館に着いた。大きなものから小さな人形。筆で書いたような絵や写真。信者たちは巡礼や魂を求める旅などというよりも、ただの観光客かのようにおしくらまんじゅう的に順番に押し出されながら先を急いでいるだけだった。ここでは心を休めることなど無理だろう。これはトルコ国内でも一大行事のようだったから。

メヴラーナ - 僕はただその美しく幻想的なダンスの写真を見て一目惚れしてここまで来ただけだった。教義云々などというよりも、その芸術性の高さに魅了されたというのが本音だ。しかしここまで来ればやはりその教えというものもどんなものなのか知りたくなるものでもある。僕はメヴラーナのポストカードを買おうとしていた。いろいろ物色している中で見つけた一つのカードを紹介します。

メヴラーナ 7つの教え
1.恵みと助けは流れのように与えよ。
2.情けと哀れみは太陽にように与えよ。
3.他人の欠点は夜のように隠せ。
4.怒りといらだちは死のようにあれ。
5.謙虚と謙虚さは土のようにあれ。
6.寛容は海のようにあれ。
7.あるがままに見せるか、見かけのごとく振舞え。

 こんなことが書いてあった。決して間違ったことではないので素晴らしい。そして一つ気に入ったのはやはり芸術性を帯びている点。キリストの例え話のようで、例えにしているのが自然であること。子供にも伝わりやすくなっているのが素敵だと思えた。人の信仰は真実や誠実さへと傾くものであろう。メヴラーナは真実と芸術と宇宙の広大さを兼ね備えているものなんだろう。



2007年2月13日 (火)

メヴラーナ博物館 3 - Konya 4

 信者の波をかき分けて進んでいくと、絵画やコーラン、そしてマホメットのあごひげまでもが展示されていた。そこにはさすがに多くの人々がかたまっていた。ひげと言ってもそのものを見ることができるわけでもなく、ひげの入った宝箱のようなものを眺めることができるだけだった。なのでとてつもない感動などはしなかった。少し眺めてすぐに他に目を移した。
 しばらくするとあごひげのまわりに恐ろしいほどの人だかりができていた。「うおっ、なんじこりゃ?」いかにも中東男顔のヒゲがあごひげの前で中心に陣取り、トルコ国旗を持った団体、そしてスカーフを巻いた女性の軍団等を従えて目をつむって声を上げている。祈りだ。人々はみな声を合わせて祈る。すすり泣く人々の悲しみはホンモノだ。
 あまり感じることもなかったあのあごひげに、なんとこれだけの人々が心を合わせているのだ。メヴラーナ教団ではない人々も訪れているのだろうから当然なんだろうが、さすがにこれは人々の声に耳を傾けざるを得ない。というよりもそこには何かが秘められている。それは人の心をひきつける何か。それこそホンモノのはず。何なんだろうか?



2007年2月12日 (月)

メヴラーナ博物館 2 - Konya 3

 博物館内に入ると多くの信者でごった返していて、落ち着いてゆっくりと見ることもできない。そんな中でもせっかく来たのだから、この場を味わっていきたい。逆に彼ら信者の方が、ここぞとばかりにメヴラーナにひざまずくほどの瞬間を迎えているのであろう。
 ここにはメヴラーナの大きな墓がある。トルコの埋葬方法などどうなのかよく知らないが、とても特徴的である。日本の棺桶の大きさなど比べ物にならないほどで、装飾にも凝っている。簡素なものでないのは、もちろん開祖だからであろう。本場のメヴラーナを見る前から、その独特な雰囲気は漂っていた。



2007年2月11日 (日)

メヴラーナ博物館 1 - Konya 2

 親切な紳士に導かれ、街の案内をしてもらう。当然彼は仕事のある身。簡単に配置だけ教えてもらい、あとは手放してくれた。目の前にはメヴラーナ博物館、そしてその先にはメヴラーナの会場。昼は美味しいピデの店を案内してくれるという。どこからこんな優しさがくるというのだろう?
 とりあえず博物館に入ることにした。さすがにメヴラーナの命日前日だけあって、信者の訪問が後を絶たず、ものすごい混雑だった。そんな中、一人のかわいい天使と出会う。



2007年2月10日 (土)

夜明け - Konya 1

 未開の地に乗り込む。不安と隣り合わせにあるのは希望。先が見えないながらも、どんな面白いことが起こるのか? そんなドキドキワクワク感が先走り、混迷の深まる旅を止めることはできない。コンヤのオトガルにつくが、中心地まで行き方すらわからない。とにかく人に聞いて中心行きの乗り合わせバスに乗り込む。
 そのバスも乗っている客は一般人。だから途中でどんどん降りていき、自分の降りるべきすらわからない。バスの料金体系も明示されているわけでもなく、ただの一般マイクロバスのよう。ただただ不安ばかりがつのっていく。
 とにかく街に到着することができたので、インフォメーションを探す。露店の兄さんに聞くと目の前にあったインフォメーション。入っていくと誰一人として応対もせず、見知らぬ異邦人をのさばらせておく。仕方なく声をかけると担当者がいないのか言葉がわからないのか、とにかく待たされる。すると英語を話す紳士の登場。担当の人かと思えば、たまたま来ていた近くの店の人。しかしこの彼がホントに紳士で気軽に相談に乗ってくれる。事情を話すとメヴラーナのオフィスに一緒に行ってくれるという。
 直近のオフィスに行くとチケットがあるという。「なんと!!」わからないものだ。イスタンブールでは入手困難で高価なはずのチケットも安価で即、手に入ってしまった。噂などあてにならないもの。それにしてもこの紳士には大変な感謝を示されねばならなかった。一か八かの賭けがうまくいったのだから。出会いというのは大切で素晴らしい希望は持ち続けることが肝心だ。


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