イタリアンスマイルズ

  •  こちらのブログはイタリア在住の映像作家池田剛の撮影する映像とエッセイを掲載しているものです。製作中の映画「GLI ARTIGIANI」の映像を始め、イタリア各地の心温まる映像ビデオポッドキャスティングという形でお届けしています。

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2007年1月29日 (月)

駅前パフォーマンス - Bucureşti 11

 駅前で出会った女性にインタビューすべく舞い戻って来た。近くに一緒にいたパン売りのオバちゃんに聞くと、あと少ししたら彼女は来るという。信じてしばらくしてから戻ってくることにした。
 何度かその前を通り過ぎるが、やはりいない。改めてオバちゃんに聞いても同じ答え。もうこれ以上待っても撮れない気がして来た僕は、オバちゃんを撮ることにした。手にはメモ帳、そしてカメラを用意してボタンを押す。すると何と!! ルーマニア語で質問を書いた僕のメモを取り上げて読んでしまった。オバちゃんパワーにはかなわなかった
 通りすがりのオッサンが紛れ込んで一緒に一緒にインタビューを撮った。なんだかワケのわからないパフォーマンスになってしまったが、おかげでオバちゃんたちとは仲良くなれた
 その仲良しの印にパンを買うことにした。オバちゃんは手持ちのコインを並べて、パンの金額を示してくれる。何度かに分けて買っていると、最後の一個をタダでサービスしてくれた。「ムルツメスク!!」オバちゃんの笑顔は忘れないよ!!



2007年1月28日 (日)

国民の館 - Bucureşti 10

 事件は現実味を帯びていなかった。フレームの向こう側の出来事は、当時の僕にとって虚構にしか見えなかったから。しかしそれでも戦慄が走ったのは一国の長が銃殺されるのだから。

 そんな彼の理想が造成させられた自らのための国民の館。入館して見ることのできる空間はホンの数パーセント。なのにどれだけの労力芸術品試行錯誤が費やされているか、そんなことを想いながら耽っていると、目の当たりにして来た現実の人々の生活を思い返す。いや、逆に彼らはチャウシェスク政権の頃のほうが生活が安定していたとも言われている。
 独裁イコール悪という図式は成り立たないものの、彼が暗殺されたのは一概にOKだとは言い切れなかったようだ。しかし一般的には、この狂ったような建造物を見る限り、誤ったところへと人々の汗が流れていっていたように想えるのは何故だろうか?



2007年1月27日 (土)

Count Dracula Club - Bucureşti 9

 ルーマニア語で「ドラゴンの子供」「悪魔の子」という意味のドラキュラ。モデルとなった伯爵がルーマニア人で、小説にも出てくるブラン城もルーマニアにある。
 というわけで予約もバッチリにやって来たルーマニアの首都にあるこのお店。正にお店そのものがドラキュラの館。お店の照明も赤が基調で、人の首や棺桶などがあり、それだけで雰囲気が楽しめる。渋谷辺りにもありそうだけど、こんな遊び感覚は面白い。
 ところが本当に驚いたのはその料金設定だった。あれだけ親切だった昼のレストランに比べ、イタリアよりも高く味はクエスチョン。一人は愛想が良かったが、もう一人のウェイターはぶっきらぼう。味やサービスはともかく、せっかくのルーマニアを満喫したいのであれば、プラス懐に余裕があればオススメ??

 というわけで今回の採点は、50点! (内、店内設計に10点)


●Papricas de pui cu mamaliga
(Chicken paprika with Polenta) - 150gr - 21 ro
●Pui 'Diable' in sos picant cu cartofi prajiti
(Devil's chicken in hot sause with fried potatoes) - 150gr - 25ro
●Salata verde cu cratoane de Vsturoi
(Lettuce with Garlic breadcrusts) - 200gr - 8 ro



Count Dracula Club
5, 8A Splaiul Independentei Street, Bucureşti
+40.21.312.13.53
+40.788.312.878

2007年1月26日 (金)

アイススケート - Bucureşti 8

 街の中心に戻ってくると、大きな音で音楽が流れていた。公園の中でコンサートでもやっているのか? やたらに騒がしかった。そのリズムに合わせて音のする方へ足を向けると、そこは一面のアイススケート場。歓声を飛ばすヤジ馬と、楽しそうに滑る人々。ミラノでもたまに見かけるがヤケに大がかりだった。
 街の中を散歩して歩いていてもクリスマスのきれいなイルミネーションがほどこされていて、イタリアよりもきれいで満足した。道を間違えて迷っても、それはそれでところどころにのびている街の美に出会えたのが何よりも収穫だった。



2007年1月25日 (木)

凱旋門 - Bucureşti 7

 紆余曲折ありながらようやくたどりついた最寄りの駅。そこからもまた行き先を間違えてしまった。すぐに気がついたのですぐ引き返し、なんとかたどりついた戦勝記念の凱旋門。世界にはいくつかの凱旋門が存在するが北朝鮮のものが最大なようで、ブカレストのものは比較的小さい。
 それでもパリのものとは立地が異なるくらいでそんなに違いがあるわけでもなく、夕方の日の差し込み方がよりいっそう門の美しさを引き立たせていた。



2007年1月24日 (水)

痛みの時代を耐え抜いてきたであろう人々 - Bucureşti 6

 移動の地下鉄に乗る。路線もさほど多いわけでもなく、行き先も限られている。それでも初めて乗るわけであって言葉もよくわからないとあれば、迷うこともある。地図と路線図を片手に行き先を確認しながら階段でウロウロしていると、おばちゃん二人組が声をかけてくる。

「どこへ行きたいの?」

 きっとそう言ってくれたのだろう。地図で示すと彼女らと同じ電車のようだった。自分から求めていけば教えてくれるようなものの、田舎町ならまだしもミラノにいてもこういう親切はあまりない。移動の間、電車に乗っていてもしきりにこちらの様子をうかがって心配してくれている。そしてここで降りなさいと指示され、同じ駅で降りる。笑顔で階段を上り「ムルツメスク (ありがとう)
 電車を乗り換えると、作業服を来た土方のような兄ちゃんがいた。外人が珍しいのか、やたら僕の表情を眺めている。突然乗客が皆降りようとする駅に着いた。のほほんと座っていると兄さんが「ここで終わりだ、降りろ」と伝えてくれる。彼も笑顔で去っていく。
 いきなり途中でおろされ、同じ行き先の電車などどうやって見つけたらいいのかすらわからず、途方に暮れてまたウロウロしていた。すると今度は同じ車両にいて僕のそんな行動を見ていた女の子が「向かいに止まっている電車が同じ行き先よ」

 何度となく助けられた。こんなの大したことないし、イタリアでもよくあることだろう。ただ僕がいろんなところをまわってきた中で思ったのは、それぞれの土地にあるバックグラウンドによって人の動きが異なるのではないかという事。そんな見方をしてみた。
 以前、常夏の国から極寒の街に移動したとき、温度の高い南方の人間は心も広く温かい。などという事を考えた。一概に言えるものではないがそんな傾向が見えたという事。ミラノとナポリ、北海道と沖縄でもそんなのが見えるかもしれない。

 ここルーマニアは数年前に独裁政権が民衆によって打ち倒された。それまで東の国の人々はそんな自由の少ない束縛された寒い時代を送っていた。しかもその時代を生き抜いて来た人が、いまの社会を支えている。僕がこの日出会った人たちもそんな悲しみをちゃんと知っている人々だったはず。クロアチアでもそんなようなものを感じたし、カンボジアでも人々の安らいだ笑顔は平和を取り戻せた喜びのような菩薩みたいに見えた。


 人々は悲しみにあふれた社会にいても、和を求める。そんな痛みを知っている人々は、人に優しくしようとする心を持っている

 それはこの移動の間での出来事もしかり、駅でホテルの場所を聞いていろんな人が通りの場所を教えてくれようとした事もしかり。
 こんな少しの間にこれだけの優しさに触れられたという事で、東の国で探し当てられた美しい心を感じ取れることができたのは僕にとって大きな収穫だ
 そんな意味では日本もすでに危ういし、僕ら戦争を知らない世代などに理想的な国家形成など難しい。



2007年1月23日 (火)

逆インタビュー1 - Bucureşti 5

 探しまくっていたレストラン。それは昼だけではなく夜の分まで探し当てていた。ブルガリアでの一件もあったので、とりあえず予約だけ入れておいた。そして街に流れる大きな川沿いを散歩していた。
 すると突然すれ違いざまに声をかけてくる三人組。何かと思えばディレクター、カメラマン、アシスタント。三人クルーの取材班だった。お互い片言の英語でのやり取りとあって、何を言っているのかさっぱりわからなかった。どうやらこの横に流れている「」についてドキュメントしているようだった。
 質問自体、面白みに欠ける。彼らの雰囲気や年齢、題材からしていかにも大学の実習のような感じで、取材に三人も費やしているのに対象への取り組み方への甘さを露呈させてしまっていた。こういうのは経験が必要だから本気でやりたいのなら彼らももっとたくさんやらなくてはならないことがある。
 なんて事を考えながらもこっちもしっかりと彼らを撮らせてもらう。僕がカメラをカバンから出すと一同大爆笑。教わったばかりのルーマニア語を片手に、鏡のようにお互いを撮りあう。サバサバとしたような感じのやり取りが、まるでアメリカ人のように見えた。なんだかんだと言ってマヌケな格好で質問していた僕にまともに答えてくれたクルーよ、ありがとう



Care este cel mai important lucru în viata ta?

2007年1月22日 (月)

Caru' cu Bere - Bucureşti 4

 街の中をうねり歩いた。そしてルーマニアならではの食事にありつくべく探しまわってもいた。伝統料理の食べられるお店。何としてでも見つけ出したい。
 ミニコミ紙に載っていたレストランのいくつかを当たってみて「これぞ」と思ったのがこちら「Caru' cu Bere」パッと見た感じ高級感あふれるのは、まるで教会内を改装して立てたような感じがしたから。ウェイターのユニフォームも高級ホテルのようないでたち。昼だし高そうだから軽くすませようと思っていた。

 まずスタートにチョルバと呼ばれる牛肉の入ったスープ。これはすくってみるとよくわかるのが、煮込みのように牛肉などの具が盛りだくさんだったこと。ミネストローネに牛肉と野菜。
 次にメイン。ルーマニアの肉料理といえば、サルマーレというロールキャベツ。これはシチューのように煮込むもので、ひき肉と刻みタマネギを酢漬けキャベツで巻いてある。当然酸っぱいので、僕のような酸味の苦手な人間ではダメかと思っていた。が、さすがのルーマニア人。主食がママリガと呼ばれるいわゆるポレンタ。実はポレンタは重いので僕はイタリアでもあまり好んで食べない。が、さすがのルーマニア人。というかここの食事はクソうまい。ポレンタが普通に食べられるウマさに加え、サルマーレの酸味が見事に中和して抜群なハーモニー
 おそろしいくらい親切丁寧なウェイターの応対に、店内の装飾の美しさ。この感じの良さに甘えてメイン料理を横にしながら、ウェイターにインタビューの質問の翻訳を頼んでしまった。そして快く応じてくれた。
 これらにプラスして付け合わせにコントルノを注文しても約10ユーロ (約1600円)。ありえない!! こんな国で暮らしたいよぉ〜。

 というわけで今回の採点は、
 ウェイター 100
 料理 100
 店内 100
 値段 100
 総合点 400点!

注文したメニュー
●Ciorbă de legume (Vegetable borsch) - 6.20 ro
●Ciorbă de văcuță (Beef borsch) - 6.40 ro
●Salată de varză murătă (Pickled cabbage salad) - 3.20 ro
●Sărmălute cu mămăligută
 (Forc-meat rolls in cabbage leaves with polenta) - 12.80 ro
●Bucovina carbonatată (Bucovina carbonated water) - 3.80 ro


Caru' cu Bere
Strada Stavropoleos 3-5, Bucureşti
+40.21.313.75.60
+40.730.022.021

2007年1月21日 (日)

仕組まれた行き先 - Bucureşti 3

 偉大な指導者の遺物「国民の館」を一目見ようとまっすぐ進む。正面奥にそびえ立つ大きなものである事は一目瞭然なのに、地図に書かれてある言葉の意味がわからず立ち往生。まったく異なる建物をのぞきながら、うねうねといろんな道を迷いながら歩いてしまう事に。
 逆にそのおかげで教会を見て回ることになっていた。この国の教会はイタリアの教会などとは中の作りがまったく異なっていた。ルーマニア正教会というもの独特のものかもしれない。もう何年も経っているのに見事なくらいにきれいに残っている教会の壁画があれば、モザイク画の建造物もよく目についた。



2007年1月20日 (土)

パノラマ - Bucureşti 2

 駅に戻って手がかりを探す。わずかな可能性のあるのはレンタカーの窓口。愛想のない受付は無視して、置いてある市内のスポット雑誌を手に安宿を探し出す。
 駅近くの安宿。住所は出ているものの位置関係がまったくわからない。さきほど笑顔をくれた道端の女の子に聞いてみようと、戻ってみる。どうやら彼女は字が読めないらしく、となりのパン売りのオバさんに聞いてくれる。すると通行人やら近くのタクシーの運転手やらに聞き回る。「誰も知らんのかい」とにかく指差された方面に向かう。そしてその先で見つけた警官に聞くと、少し考えて、やっぱりわからない。タバコ屋に聞けという。
 地図を見ながら道なりに進むが、作りが複雑でわかりずらい。道行く人にイタリア語でたずねると丁寧に英語で返してくれる。そしてたどりつく1泊28ユーロの安宿。

 駅に戻ると先ほどの女の子に再び出会う。何か縁があるのか? それとも海外にありがちな「場所を移動しない人・あそこに行けば必ず会える人」なのか?
 いずれにしても出会ったのであるからして、お互いに自己紹介をする。彼女はカトリックの信者のようだ。明朝改めてインタビューすることにした。

 しかしここブカレストは想像していた以上に大きな街のようだ。もしかするとミラノよりも大きいかも・・・
 首都なのだから当然と言えばそれまでかもしれないが、どことなく人工的に切り開かれてできているような計画性を感じた。かといってそれは景観の美しさではなく、むしろそういったホントの美しさがどこかに隠されてしまっているような、鬱屈したぎこちなさしか表立っていない。抑圧されたものがいま押し出されているのだろうか?



'Vila 11' in Bucharest, Romania, Europe
Strada Institutul Medico Militar Nr.11,
+40 722 49 59 00
vila11bb@hotmail.com

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