2006年1月29日 (日)

映画博物館のバール - Torino 7

 さて長らくお伝えしてきましたトリノシリーズですが、ようやくラストです。この映画博物館、入り口のある地上階にはなかなかしゃれたバールがあり、これがまた普通の通りに点在するバールとは趣きが異なっていました。駅から歩いていて、トリノのバールはミラノにあるバールとはちょっと感じが違うとは思っていましたが、ここのはなんだか日本のようにきれいにまとまりすぎてイタリアらしさに欠けていた。
 とはいうものの、なかなか面白いものが置いてあった。下の写真の左の方に出ているテーブルの上には席ごとにそれぞれモニターが埋め込まれていて、パソコンのようにクリックして先に進めていくのがなんと、メニューそのものであった。クリックしてもなかなか反応しなかったけども、メニューにも映画のタイトルや写真がふんだんに取り入れられていて、そんなところはイタリア人なりの遊び心の美しさを見たような気がした。


MUSEO NAZIONALE DEL CINEMA


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イタリア最上部から - Torino 6

 イタリア国内では最も高い建築物のこのモーレ・アントネッリアーナ。建物の中心をつらぬく専用のエレベーターであっという間に最上階の展望台に到着する。イタリアの塔といえば、古くさくミシミシいう階段を一歩一歩ハァハァ言いながら登っていったあとの達成感に、景色の美しさが加味されて気分の良くなるものである。僕はどちらかというと、ここからの眺めよりもこのモーレ・アントネッリアーナが見える景色の方が美しく感じる。この写真はトリノのオリンピック会場方面をとらえたものである。この雪の斜面を選手たちが踊りゆくのであろう。


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映画博物館 3 - Torino 5

 モーレ・アントネッリアーナの中心には展望台までの直通エレベーターがあり、エレベータの壁がガラス張りのため、まわりを見渡せるようになっている。建物の内部はほとんどが映画博物館で占められており、真ん中の吹き抜けのような空間を眺めながら一気に頂上へと突っ切っていく。
 映画のポスターや小道具などが並べられているおしゃれな空間は、たとえ大人の訪問者であっても子供のような心ではしゃいでしまうようになるでしょう。


MUSEO NAZIONALE DEL CINEMA


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SAMOA - Torino 4

 もちろんこの日もトリノのレストランで昼食をとるつもりでいた。このところ口にあう食にめぐりあうことのできない不運な日が続いているが、いつの日かやってくるであろう美食の日を待ち望んでいた。ここはスローフードの発祥地であるが、それ以外、食については特別な言われは聞いたことがない。博物館を見ているとあまり時間がないこともあり、そんなにレストラン探しなどする間もなく、博物館のすぐ隣りのレストランに入ることにした。
 ここはピザとドリンクで 5ユーロという看板が出ていた。ヨーロッパはユーロが導入されてからユーロ高になり、物価も急上昇している。住んでいる僕らも生活には困難がともなうが、そんなご時世を反映してか、イタリアではピザとビールで 5〜6ユーロで提供するというキャンペーンが始まった、ということを少し前に聞いたことがあった。そういうレストランは本当にうまいのか? とちょっぴり不安になりながらも入店してみた。
 きれいな店内。まともな応対。少しは期待できる。席を案内してくれたのはインディオ系が少し入った女の子。そして不安もよぎる。
 ここは闘牛の額がかかっているように、店内の装飾を見てもイタリアンというよりスペイン系のレストランである。どうりでスペイン語をしゃべりそうなカメリエラ (ウェイトレス) なわけだ。ふと後ろを振り向くと、テーブルにはホカホカの食べ物がやってきた。うまそうな代物はあれはパエリアだった。「あ〜パエリアも食いて〜」なんて思ったものの失敗は禁物。そしてケツカッチンでもある。
 僕はこの店オリジナルのフジッリのパスタを注文した。これは写真を見ていただいてもわかると思うが、ボリュームはあまりないものの、うまそうに見える。そしてナイスな盛りつけだ。期待ができる。生のニンジンが花のように切り取られて、火の通っていないジャガイモに刺さっている。「これも食えるんだよなぁ?」ニンジンの上に刺さっているヘタを取ろうとすると飛んでいってしまい転がっていた。その転がった先にはカメリエラの女の子がいて、笑っている。僕は聞いた見た。「これ食えるのか?」「ニンジンは食べられるけど、ジャガイモはダメよ」
 とにかく食べてみた。内容は小エビとキノコ、アサリ、サーモンがクリームソースと一緒になったフジッリ。大好きな具が並んでいるメニューを見て、すぐに決めたのが功を奏したのか? 今回は激ウマだった。ただやはり前述のようにボリュームに難があったのは、セコンド (メインメニュー) を食べさせるためだろうか? でもまわりの一般的イタリア人家庭の親子はみんなそろって割安のピザを注文していた。これ以上は勧められても食えないぞ!

注文したパスタ :
Fusilli della SAMOA (gamberi,porcini,veraci,salmone) - 9ユーロ


SAMOA


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映画博物館 2 - Torino 3

 モーレ・アントネッリアーナは 1863年に建てられ 167.5m の高さを誇る。この映画博物館はM.A.プローロ女史の個人コレクションをもとに 1958年に創設された。13年にも及ぶ同塔の改築を待ち 2000年にリニューアルオープンした。所蔵品は 7000本のフィルム、9000点の機材や小道具、13万点の写真・資料、20万枚のポスター等々、テーマごとに分けてその一部が展示されている。
「スターウォーズ」や「猿の惑星」「サテリコン」の被り物たちが展示されていた。これらすべてをじっくりと見ていくとするなら、軽く一日はかかるので要注意。映画好きでなくとも面白くてたまらんところである。


MUSEO NAZIONALE DEL CINEMA

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映画博物館 1 - Torino 2

 日本ではきっとトリノの話題でいっぱいのことと思いますが、イタリアでは夕べようやく聖火がトリノの街に着いたというニュースをやっていました。バラエティー番組ではなぜか新体操の格好をした女の子が踊っていて、どこまでこの国の人々はとんちんかんなのでしょうか??
 それはさておいて、トリノを紹介されるときに下記の写真の尖塔状の建物がよく映し出されていると思います。これは「モーレ・アントネッリアーナ(More Antonelliana)」と呼ばれるもので、中はヨーロッパの中でも巨大な映画博物館になっています。この建物そのものが博物館になっていて、映画のセットやポスター、上映設備、写真や資料が膨大な数おさめられています。トリノといえばユベントス、オリンピック、車だけではなく、この博物館も名物です。
 フェリーニの私物、デッサン、マリリン・モンローの遺品、チャップリンの帽子、グレムリンやジュラシックパークの撮影用フィギュア、小津安二郎のポートレート、「HANA-BI」や「羅生門」を含めたポスターの展示もある。
 サイレント期の映画「カリビア」(1914) に登場するいけにえの神、モロク神像 (写真)。史上初の映画、リュミエール兄弟製作「列車の到着」も所蔵されている。


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un giorno di Torino - Torino 1

 イタリア人はのんびりとした人種なのか? 超楽観的なのか?

ミラノに住んでいる僕にとってオリンピックの盛り上がりを日本にいる人たちほど実感しているわけではない。テレビのスポーツ番組前にオリンピックの開催のプロモーションが流れる。そしてそのあとのスポーツ番組でオリンピックの映像が見られるのかと思いきや、やはり恐るべしカルチョの国、トリノはトリノでもユベントス中心、そしてインテル、ミラン、ローマ、そんな映像でいつの間にかエンディング。スキーだのスケートなんて見ることがない。
 そんなところにいるとオリンピックに対してものんびりとして来る。日本にいるときのようにはやる気持ちで選手を応援しようなんて気にはならない。そんな人間の訪れる本日のトリノ。一体街の中はどれだけの盛り上がりなのだろうか?
 競技場は街の中心にあるはずはないものの、いやしかしさすがに多少は盛り上がっていた。多少は??? そう。ものすごいイベントやパフォーマンスがあるわけではない。それどころか会場の準備さえまだ追いついていない。雪の影響で街の中のそこいらに転がっている建設中の材料。間に合うのだろうか? そんなよけいな心配をしてしまう我が国民。ところが当地の人々は先日降った雪が想定内だったかのように「ほら、これで大丈夫だ」のどかというのか、のんきというべきか? まるでつじつまあわせしたように言う。
 僕らはこのオリンピックでどれだけ楽しめるのだろうか?

 今回添付の映像はトリノのチェントロのガレリアにあった、オメガショップの前の特設モニターです。ここにはボブスレーのコクピットも展示されていました。



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