パラディーゾ - Como 1
ミラノの知人と夕食の約束をしていた。が、僕の想像をはるかに超越するもてなしをされてしまった。まず部屋を出ると車が用意されていた。あの鈴木清順監督と一緒にいたときを彷彿とさせるような待遇である。郊外に行くという話をしていたので、ミラノ市内の郊外かと思っていた。ところがななんとコモまで行くというのだ!! コモといえば電車で小一時間かかる湖のある小都市で言ってみれば小旅行でもする感覚である。
コモに着き、入ったレストランはコモ湖畔のきれいなレストラン。ちょっと前まで連敗続きの自己流セレクションとはステージが異なる。まずはタコのカルパッチョ。イタリア人が勧めてくるのはこりゃうまい。前菜だというのにそれだけで腹一杯。そしてプリーモ。ブカティーニというマカロニが普通のパスタの長さになったパスタだというものを注文した。海の幸のブカティーニかと思えばブカティーニではなく、うどんのようなパスタ。しかも最高のアルデンテで歯ごたえがありすぎて僕の長いアゴも更にしゃくれてくる。しかしうますぎ!!
そしてメインには魚やエビやイカ、タコの焼いたものが、大きなお盆のようなものいっぱいに乗ってきた。ミラノは内陸だけれど、ここは湖があるから海のものばかり口にした。最後にはジェラートで自分を叩きのめした。
うーん、夢見心地の一夜。もう二度と見ることはないだろうと思いつつ、心はパラダイスに行っていた。




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