イタリアンスマイルズ

  •  こちらのブログはイタリア在住の映像作家池田剛の撮影する映像とエッセイを掲載しているものです。製作中の映画「GLI ARTIGIANI」の映像を始め、イタリア各地の心温まる映像ビデオポッドキャスティングという形でお届けしています。

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2006年8月11日 (金)

同じ人間の幸せの基準 - Zagreb 8

 帰りの列車の中、イタリアのインターシティにありがちなコンパートメントタイプの6人がけのボックス席だった。クロアチアかスロベニアかわからないが、品のある年配の女性とルーマニアの女性が座っていた。あとから僕の正面にイタリア人男性が座った。ザグレブからリュブリャナなので国境でコントロールが入る。日本人はまだ信頼度が高く、まともな扱いをされる方だが、まれにムカつく職員もいる。僕はいつも不安になるが問題になった事はない。
 ユーロ圏の人はフリーパスのようなものでもあるかのように、書類を見せてあっさりとOK。僕もパスポートと顔をしげしげと見られたもののパス。かわいそうなのはルーマニア人。何を言っていたかはまったくわからないが、激しいやり取りがしばらく続いた。パスポートはコンパクトタイプの顕微鏡のようなものでじっくり見られている。日にかざしてみたり、相当な用心ぶりだった。
 確かにルーマニアからはイタリアにも不法入国して出稼ぎに来ているのもいる。民主化したとしても共産政権時より経済はインフレが続き、失業率は高い。そこへきて不当に出国しようものなら取り押さえられてしかるべきである。ただ一般の人々がそこまでして不自由を強いられる事に憤りを覚えるものだ。日本にいればこんな現実に出会う事などない。自由があたりまえ。何をしてもいい。何をしても誰も何も言わない。誰も関与しない。それとはまったく反対の社会。生きる事に必死になる人々。彼らもまた僕ら日本人と同じ人間である。でも扱かわれ方が異なる。
 生きやすい事はいい事なのだろうか? 幸せな事なのだろうか?


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コメント

私のアメリカでのある出来事。

クレジットカードでかなり高額の
ものを買おうとしたとき、日本人
は信用が高い、という事でパスポート
を見せるだけでスンナリローンを
組んでもらえた(当のアメリカ人で
さえ、支払い能力の証明が必要なのに…)。

こういう時、自分の生まれた国の経済力、
や資質に本当に感謝します。日本国内
に住んでいると、便利さやラクさが当たり前
にあって生きることに必死になれず、鬱に
なったりする…。本当にゼイタクですね…。

私は、生きるのに制約を受けない社会を幸せに
思いますが、それをどう生かすかによってその
人が幸せにも不幸にもなると思います。

こうやって日常の生活を送る事が出来るのは
決して当たり前のことでない。時々そうやって
時々俯瞰的な目で見、それに感謝しながら
過ごす事が出来たら、不自由のない社会に
生きながら幸せを感じられる気がします。

 freespeeさん、こんにちは。海外に住んでいた方ならではのお話ですね。外国人って日本人と比べるといい意味でも悪い意味でも、人に対して気を使える人が多いような気がします。他人が何をしようとしているのかを本能的に察知する能力がある。ということは自分の行動が他人にどうとらえられるかを牽制し合っていたりもする。しかも彼らは簡単に形にする。それらは優しさなのか? 生きる術なのか? いずれにしても人と関わり合う事によって成り立つ社会の中にいれば、当然身に付くものでしょう。

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