イタリアンスマイルズ

  •  こちらのブログはイタリア在住の映像作家池田剛の撮影する映像とエッセイを掲載しているものです。製作中の映画「GLI ARTIGIANI」の映像を始め、イタリア各地の心温まる映像ビデオポッドキャスティングという形でお届けしています。

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2006年6月 3日 (土)

KATARINA - Zagreb 4

 古ぼけた建物の横を通る。行き違う人に笑みが浮かぶ。僕は危うく犬に噛み付かれそうになる。激しくののしるかのように吠える。飼い主はそれ以上に恐ろしい顔つきで犬にたたみかける。振り返って気にかけながらも先を見つめる。
 人々の行き交う公園横の通り道。ベンチに座って様子をうかがうことにした。人の顔、会話、空気、動き。いままで見たことのないものから、よく見てきたもの、いろいろを見ていく中で、この国に生きる人々のリズムを探る。アジア系のひょろりん男を見て、学生世代の若者たちが抱く興味。それはまた各国によって様々な反応があり、それに対しビビることもあるヒョロリンもやしがいる。
 ところで三浦カズがここザグレブにいたのは何年前だろう? 僕は決してこの国が経済的に貧しいとは思えなかった。もちろん僕の感じていることなど、この国の1%にも満たないことだろうが、それにしてもかなりの人々はイタリアよりもいい生活をしているようにも見えた。カズが受けていたインタビューでは「この国はやはり貧しい」と言っていた覚えがある。カズがザグレブに呼ばれたのもジャパンマネー目的だったんだろうが・・。実際のところここの現代社会は果たしてどうなんだろうか?
 じっとしていても何も始まらない。気分転換に移動した。歩き疲れていたので、すぐにまたベンチに腰掛けた。誰かが後ろから近寄ってくる気配がする。女の子が声をかけてきた。若いボーイッシュな感じの子。アンケートをとらせてくれという。ここで僕のアンテナに触れた。ある考えのもとに、黙ってアンケートに答えた。
 アンケートは5分で終わると言われながらも、結構なボリュームがあった。用紙にチェックする形式で、ザグレブに誰と来たか、目的は、泊まりは等、観光についての質問だった。これは僕にとってはどうでもよかった。さっさと終わらせて回答用紙を渡し「ありがとう」と場を立ち去ろうとする彼女を引き止めた。
 名前はカタリーナ。クロアチア人。願いは求めればやってくるものである。質問に対しての応えより、日常的な会話を交わす中から出てくる何気ない言葉が印象に残るものである。もっとカメラを回せばよかったのに、話に集中して彼女の生きた言葉を得ることはできなかった。しかもとっさに手にしたカメラの絞りは甘く、画的に満足できるものではなかった。それでも最低ラインを超えることはできた。


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コメント

ザグレブ、そうだねカズが行った所くらいにしか知らない町だね!
地図的に何処にあるのか解らない所です。
いろんな所や沢山の人にあってますね!羨ましい!

 右も左もわからない状態で行ったけど、知識があったらもっと楽しめたんだろうな。人々の活気はすごくよかった。イキイキしていた。

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