イタリアンスマイルズ

  •  こちらのブログはイタリア在住の映像作家池田剛の撮影する映像とエッセイを掲載しているものです。製作中の映画「GLI ARTIGIANI」の映像を始め、イタリア各地の心温まる映像ビデオポッドキャスティングという形でお届けしています。

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2005年3月 2日 (水)

ホントの美を求める究極の理想の旅

 キューバの友達ラザロからメールがあった。いつもそうだがスペイン語で送られてくる。僕もスペイン語の辞書は持っているものの、イタリア語と同じで変化の種類が多くて,原型がわからなく調べきれない単語もある。
 自動翻訳にかけてみるものの,なんとなく理解はできても,はっきりとはわからない。イタリア人の友達に訳してもらうことにした。どうやら彼の父親が亡くなったらしく,具体的ないい方はしていなかったが,助けを求めていた。
 それがホントかどうかは別にして少し考えたが,わずかでも送金してあげることが僕に求められ、そして僕にいまできることだと判断した。ひとつ怖いのは検閲が入るのかどうか?
 キューバに行ってからもう一年経つが,この件があって益々キューバのカストロ体制の改革の必要性を感じさせられた気がした。ゲバラの行ったバティスタ政権崩壊をもう一度繰り返さなくてはならない。人々の貧困より何よりも,心の救済をして行くことを必要としている。僕が少しでも力になれたらいい。
 よくいわれることだが、彼らキューバ人はとても明るく,人懐っこい。ラザロは特に旅行者である僕を単に旅行者として見るのではなく、一人の友達として扱ってくれた。それが現地人とホントの意味で仲良くなれたことを実感できて、僕が彼に感謝したことだった。
 僕みたいなちっぽけな小市民ですら、彼らを助けることができるのであれば,できるだけのことはしたいと思う。映画で収益が上げられるのであれば,彼らの笑顔のためにそれらをすべて贈りたいし,僕が現地で生活して,映画など創らなくともいい。彼らのために僕にできることをしたいと切に願う。
 そう考えると寒いイタリア。日本から見れば後進国でも,どうやって収入を得ているのか?厚手のコートを身にまとう人々。どこから出てくるのか? 金にイヤシい人たち。
 日本でも金がない,金がないという人たち。キューバを美化するわけでもないが,彼らほどの精神的なたくましさがあるとは思えない人々は、ぬくぬくと生き,目の輝きを失わせている。ホントにギリギリの生き方をしている人とそうではない人。
 僕は彼らのために金を稼ごうと思う。自分はいい生活などしなくてもいい。心の輝きを大切に保つために生きることこそ価値のあることだ。

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